♪ 基礎の大切さ 〜楽しさの本質〜
3月も半ばを過ぎ、卒業式が終わった学校も増えて、進級や進学の季節となりました。
今回は、少し真面目に『基礎』についてお話しようと思います。
ピアノの基礎って何でしょうか?
手や指の形、身体の使い方、楽譜を読む力、音を聴く力…などなど
それぞれ全てピアノ演奏の土台となるものです。
特に手や指の形は、悪い癖がついてしまうと中々取るのが難しいです。
手の形が悪いとどうなるのでしょうか?
音の粒が揃わなくなる
音のコントロールがしづらい
難しいパッセージが弾けない
楽に弾けない
手を壊してしまう
美しい音が出せない
悪いことしかありません…。(キリがありませんが💦)
ピアノを始めた時から手の形には注意して、指導するようにしています。
また、他教室からの移動で、悪い癖がついて潰れた手や指で弾いている生徒さんへは、意識して声掛けしたりグッズを使って試行錯誤していきます。
すると少しずつですが、いい形に変わっていきます。
時間がかかり、様子を見ながらと中々大変ですが、根気強く本人たちも頑張ってくれます。
小さな手で一生懸命意識してくれる姿勢に感激することもあります(;_;)
「音が変わった」「弾きやすくなった!」
と本人や親御さんが違いを認識すると、ますますいい音で弾こうと意識してくれます。
スムーズに弾けるようになると、ますます楽しくなるようで、手の支えが定着していった子たちは進みが格段に早くなる子が多い気がします。
“新しいことを言われて子どもが大変そう”
“本人が楽しければいいから、手の形はそこまでしなくても…”
このようにおっしゃる親御さんも中にはいらっしゃいました。
「ピアノを習う」にも生徒さん・ご家庭ごとにいろいろな考え方や目的があると思います。
ただ、野球でいうと球を投げるフォーム、打つフォーム・または水泳の正しいフォーム、泳ぎ方があるように、ピアノにも基本のフォームというものがあります。
せっかくピアノが上手になりたいと毎週通ってピアノを習っているのに、ピアノを教わっていない子と同じ弾き方を何年もし続けているのは、とても残念だなぁと個人的に思います😞
フォームだけでなく、楽譜を読む力等も含めて、基礎を疎かにしたまま進んでいくと、早い段階で必ず弾けなくなるタイミング、超えられない壁に当たってしまいます。
レッスンでは生徒さんがその先無理なく進んでいけるよう、一時的なものでなく将来もピアノを長く楽しめるように、基礎基本を身につけることを大切に考えています。
土台ができたあとに、テクニックがつくことで教本や好きな曲も無理なく進み、また進んだ後もさまざまな表現やできることの幅が広がります。
個人個人の手の形や骨格はありますが、基本の形やタッチは大事なので手と脳が覚えるようにインプットしていきましょう^^
基礎の土台をしっかり定着させることで、その先の本当の “楽しさ” につながりますよ☺️
福岡市南区 ピアノ教室Blümchen 黒木 さつき